2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧
正直なところ「団塊世代論」なんて、僕にとっては、暗く憂鬱なだけのネタでした。 しかし暗く憂鬱になったついでに、さらにマゾヒスティックに「現代の自殺」について考えてみることにしました。 「爆笑問題」の 太田さんも発言されていることだし。 自殺が…
「団塊世代論」を書いたら、予想以上に多くの人に見てもらうことになり、中にはまじめに読んでくれた人もいたかもしれないと思うと、そういう人に対しても、自分に対しても、このことをどう収拾すればいいのかと、ちょっと途方にくれています。 このままでは…
団塊世代は、親に反抗しながら、親と同じことを、親よりももっとあくどくダイナミックにやってきた。 時代が違うというだけで、意識は、親の世代のまんま。 団塊世代の親たちが戦後の経済復興の礎を築いたとすれば、団塊世代は、それを大きく花開かせた。 そ…
私は、団塊世代が、嫌いです。 もしも現代の日本でだめになった部分があるとすれば、ほとんど彼らが一枚かんでいる。 彼らは、戦争から帰ってきた男とその妻たちによって、物質的にはともかく、平和のありがたさをしみじみ噛み締めながら大事に育てられた子…
ネアンデルタールは滅んだ、という「置換説」ほど人間を愚弄している学説もないと思えます。赤澤先生だろうと誰だろうとかかってこいよ、という気分なのですが、今から熱くなってもしょうがないので、頭を冷やすためにもうちょいと横道にそれてみます。 ・・…
若者には明日が約束されている、だから「死の恐怖」なんか関係ない、といえるでしょうか。 若者だって、やがては若者でなくなってしまう。 若者にも「死」はある。 とくに女は、いつまでも若い体でいられるかという不安はあるし、必ず若い体でなくなる。 心…
ラグビーは、サッカーから派生してきたスポーツです。 もともとサッカーは、体をぶつけ合い、ボールを奪い合うゲームだった。つまり、その起源において、すでにラグビーの要素も併せ持っていた。 というわけで、イングランドのサッカーは、伝統的にあたりが…
中田英寿という選手に人気があったのは、彼が、観客の願いである、身体を支配し超克するということを実現してみせてくれた、と観客が感じたからだ。それほどに彼は、意志の力と闘争心をみなぎらせているように見える選手だった。本人がどういう気持ちでプレ…
ちょいと横道にそれてみます。 日本における最も現代的なプロスポーツとは何か、ということを考えた場合、サッカーとマラソンを挙げることができるかもしれない。 前者は団体競技で、後者は個人競技、違うといえば違うが、どちらも、競技者のプレーやゲーム…
考えてもみてください。ネアンデルタールの遺伝子とホモ・のサピエンスのそれが違うのは当たり前じゃないですか。そして混血しても、母親からしか伝わらない一部の遺伝子(ミトコンドリア)がどちらかのものになってしまうのも、当然でしょう。そのときの気…
ネアンデルタールの子供は、子供だけの社会を持っていた。しかし乳幼児の死亡率が高いその社会では、大人たちに早く次の子供を産んでもらって次々に補充してゆく必要があった。だから大人たちにそれををせがんだろうし、死という絶対的な別れを知っている彼…
「愛」という言葉は、あまり好きじゃないけど、そういう「心」の働きについて考えてみます。 人との関係を「味わう」心と、人との関係を「つくる」心、この違いの問題です。 研究者は、関係を「つくる」ことが「愛」であり、それが人間ならではの前頭葉の働…
夜になって洞窟の中に集まってきたネアンデルタールたちは、いったい何を語りあっていたのか。 彼らがもっとも関心を持っていたのは、「寒さ」という気候のことだったでしょう。 まず、空のこと。明日は、晴れるか、雪が降るか、風が強いか・・・それを語る…
ネアンデルタールは家を作る能力がなかったから洞窟に住んでいた、というような言い方をしたがる人もいる。 そういう問題じゃない。クロマニヨンだって、洞窟に住んでいた。そしてもちろんそれは、ネアンデルタールとクロマニヨンの連続性を意味する。ネアン…
女たちの井戸端会議を成り立たせているのは、共通の集団に属しているという連帯感です。 しかしその集団の規模は、「日本」じゃ広すぎて、「家族」じゃ狭すぎて、おしゃべりのダイナミズムが生まれない。 「町内会」くらいの規模と連帯感が、ちょうどよい。 …
前回に取り上げた「ネアンデルタール人の正体」という本に寄稿していたその研究者は、「ネアンデルタールの一日は退屈なものだっただろう」といっています。 では、退屈な一日とは、どんな一日でしょう。 ネアンデルタールは、他の群れとの接触もほとんどな…
ネアンデルタールの女が抱えていたヒステリーのもうひとつのわけについて書きます。 ネアンデルタールの寿命は、ほとんどが30代で尽きていたらしい。それは、彼らが早く成長して早く老化する体質であったためだとか。 寒冷地においては、早く成長しないと…
ヨーロッパ女のヒステリーはネアンデルタール以来の伝統である、ということを、もう少し考えてみます。 前回は、ヒステリーを起こす契機のひとつとして、寒さからくる頭痛を挙げましたが、もちろんそれだけではない。 なぜ彼女らは、感情の起伏が激しかった…
先日、友人から「そんなわけのわからないことばかり書いていると、カルト教団の信者か何かのように思われて、気味悪がられるぞ」といわれました。 で、このさい、自己紹介しておくことにします。 本名は、山本博通。 年齢は、団塊世代。 このブログのコンセ…
ネアンデルタールにとって「寒さ」は、脳が発達してしまうくらい大きなストレスだった。 べつに知能が未発達で寒さに鈍感だった、というわけではない。脳が発達しているということは、そのぶん寒さにも敏感であるほかない。 寒さのために頭痛がすることがあ…
ネアンデルタールの脳容量は、寒さのストレスを処理するためだった、といっている研究者はいます。しかしこれだけの説明なら、アマチュアでもできる。 ボクシングのある世界チャンピオンは、「パンチがヒットするかしないかは、足の裏半分の十センチだけ、よ…
前頭葉の働きは、石器を作り出すためだけのためにあるのではない・・・引き続きこのことを考えてみます。 そのもっとも重要な働きのひとつに、対人関係をやりくりしてゆくことがあるのだとか。 たとえば、家族は、けんかしたってすぐ仲良くなれる、わざわざ…
[ネアンデルタールの脳容量は、現代人より多かった」まず、このことからはじめようと思います。 置換説では、誰もが、ネアンデルタールは知能が劣っていた、という前提で考えようとしている。だから強引に、前頭葉が発達していなかった、という証明できるは…
怖いけど、決意表明をしておきます。 なにしろ日本の考古人類学の世界はもう置換説一色で、置換説の悪口を言うと、思い切りたたかれる。 たとえば「中学生レベルの知識で生意気言うんじゃない」、と。でも、ちゃんと自分で考えようとしているなら、知識なん…
今日から、ネアンデルタールは滅んだと主張する世の「集団的置換説」に、異論・反論を書き継いでゆこうと決めました。 日本ではもう、研究者の世界もジャーナリストの世界も、「置換説」一色です。 しかしアマチュアの世界では、この説に疑問を抱いている人…