2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

悪いけど僕は、正義なんて、ぜんぜん興味がないですよ。 正しい生き方、というのも、幸せな人生、というのも知ったこっちゃないです。 愚かな生き方をしたらなぜいけないのかということも、よくわかりません。 それぞれの人生にそれぞれの味わいがあるはずで…

スピッツの草野マサムネ君は、今回の東北地震のことで、急性ストレス障害とかいう体調不良になり、3週間の療養を余儀なくされたのだとか。 彼には三陸地方に知り合いとか親戚がいるわけではない。それでもそんなになってしまうのは、ふだんからたったひとり…

原初の人類は、二本の足で歩いたのではない、まず二本の足で立ち上がったのだ。それによって、人間になった。 なぜ二本の足で立ち上がったのか、と問われなければならない 二本の足で歩くことくらい、猿でもできる。しかし猿は、そのまま遠くまで歩いてゆく…

今回の被災地の復興の希望を、60年前の敗戦からの復興と重ね合わせて語る言説は多い。 何が、復興のダイナミズムの源泉になるのだろうか。 内田樹先生は、理性的で賢明になって社会をきちんと制度設計しなおすことだ、という。たとえば東京への一極集中を…

とはいえ、政府はやっぱり無策なのでしょうね。かといって自民党ならちゃんとやるというわけでもないだろうし、とりあえず今の政府に頑張ってもらうしかない。 お任せします。 何をどうすればいいというようなことをいう趣味も能力もありません。 この国はあ…

いまやもう、日本の未来がどうのといってられる場合じゃないでしょう。 日本なんか、滅びてしまってもいいですよ。 だからさ、マスコミも、いいかげん政府批判ばかりするのはやめようよ。あなたたちはそういって自己満足に浸れるのかもしれないけど、こんな…

「核アレルギー」などという。 人間は、どうしてこんなにも放射能を怖がってしまうのだろうか。 われわれはもう、際限なく怖がってしまう。 そして、どうして人は被爆した人を差別的な視線で見てしまうのだろうか。 われわれは、被爆することがなんだか人間…

生きてゆくのに必要なのは、食い物だけではない。食い物もその一部にすぎない。 ようするに、生きてあることの居心地の悪さをどう処理してゆくかということ。空腹であることもそのひとつにすぎない。われわれは一日中食っているわけではないし、食えば空腹の…

直立二足歩行の起源を問うことは、人間の根源にある「弱さ」について考えることでもある。 弱い生き物は、自分のまわりの世界に対して敏感でなければ生きられない。 強い生き物なら、多少は鈍感でも生きられる。 直立二足歩行する人間は弱い生き物だから、世…

生き物は、どのように危機を回避しているのか。 原始人にとって氷河期の極北の地を生きることは、毎日が命の危機だったはずだ。もともと南方種である人類がどうしてそんな苛酷な環境の中を生きることかができたのか、ほとんで奇跡的だといえる。何を好きこの…

閑話休題

こういうときに、僕はどういう反応をすればいいのだろう。 何も書かないで更新をストップしてしまうのがいちばんけんめいで正しい態度かもしれない。 しかし僕はあれこれ煩悩を抱えているから、どうやら更新を中断できないらしい。 じゃあ、何を書けばいいの…

僕も地震のことを書くことにしよう。 ちょっとね、それ以外の話をしたらいけないような雰囲気になってしまっているじゃないですか。良くも悪くも、われわれはそういう民族なんだよね。 それはともかく、 人間というのは怖がる生き物だなあ、と思った。 震源…

原初の人類が直立二足歩行をはじめた700万年前ころ、チンパンジーやゴリラなどの霊長類の猿は、南ヨーロッパからアフリカ全域まで棲息していた。 しかし地球気候は徐々に寒冷乾燥化してきて、200万年前ころには、ほとんどの霊長類がアフリカの赤道直下…

二本の足で歩いていれば、「自分=身体(足)」のことを忘れて、「今ここ」のまわりの景色や考えていることに夢中になってしまう。 人間の心は、自分を忘れてしまうようにできている。 逆に、けっして自分を見失わない人間は、「今ここ」を見ないで、いつも…

原初の人類が直立二足歩行をはじめた契機として、「生きのびるため」というようなパラダイムで語るべきではない。そういう未来に対する意識を断念して今ここに憑依してゆく、ある切実な状況があったのだ。 生き物は、今あるものでやりくりしようとするのであ…

「人類の未来」などという。 そういう未来を予測したり、あるべき未来のかたちを提出したりする言説が巷にあふれているが、それはそんなにも大切で尊いことなのだろうか。 僕は、未来なんかなるようになってゆくだけのことだと思うし、そんなことに興味もあ…