2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧
よくわからないのに書こうとするのは、僕が男だからです。 女ってどういう生きものだろう、とたいていの男が思っている。わかったようなことをいっても、どこかしらにそういう疑問というか戸惑いを抱えている。 自分の手に負える女だけを基準にして、女とは…
生きものは「生きようとする衝動」で生きているのではなく、生きものを生きさせているのは「消えようとする衝動」なのだ……といっても、にわかには誰も聞いてくれそうもない。 僕はこのことを、自己満足のたんなる文学的哲学的なレトリックとして提出している…
なんだか悲しい、と思う。 みじめだなあ、とも思う。 僕は今度自費出版したのだが、今日の内田樹先生のブログで、自費出版の本の程度の低さをからかい蔑(さげす)んでおられた。内田先生のところにはそういう本がたくさん送られてきて、どれもひとりよがり…
分裂病の人がどうしてこんなにも社会から追いつめられなければならないのだろう。彼らは、病気そのものよりも、社会の悪意や無知から追いつめられている。 西洋の精神医学は、分裂病(統合失調症)に対して、完全に敗北し行き詰まっている。 あげくに、先天…
いまどき吉本隆明という人を持ち上げて喜んでいるなんて、ほんとにくだらないと思う。 おまえらの思考の薄っぺらなところが透けて見えるばかりだ。 僕はかつて、吉本さんを、神のようにも父のようにも慕っていた。でも今となってはもう、「一日でも長く生き…
「服は切実に<服>なのである」と誰かがいっていた。 衣装について僕がいいたかったことも、こういうことなのだ。 吉本隆明さん、あなたにこのことの意味がわかりますか。 30年前ころ、吉本氏は「海燕」という文芸雑誌に「ファッション論」という批評文を…
ロックの歴史は、黒人音楽のブルースからはじまっているといわれている。それがロックンロールやリズム&ブルースになり、やがてビートルズやローリングストーンズを経てハードロック、パンクロックと変遷してゆき、80年代には異様な風体をしてステージに…
奈良時代以前には、行き倒れになった旅人の死体を地元の村人が始末してやると、旅人の家族や連れから、その始末料や死体に触れた「けがれ」の慰謝料のようなものを請求できたらしい。 その時代の旅は、行き倒れが日常茶飯事であるくらい困難なものだった、と…
「生きられる意識」とは何か?。 これは、「鬱の時代」を生きるわれわれの大きなテーマです。 やつらは、こういう。「生きることには意義があり、人間は生きようとする衝動(本能)を持っているからだ」と。 そうだろうか。そのことが信じられなくなっている…
僕のような政治オンチが扱うべき話題ではないのだが、ひとこといっておきたいことがあるのです。 政治のことに造詣が深い人たちのいっていたことが、今回の情勢をちゃんと射当てて見せたかというと、ぜんぜんだめだった。 もちろん僕は、よくわからなかった…
むかし、村田秀雄という歌手が歌って大ヒットした「王将」という歌の出だしの文句はこうだった。 「吹けば飛ぶような将棋の駒に……」 「吹けば」というのはようするに「風が吹けば」というような意味なのだろうが、この「ふけば」の「ふけ」という音韻にはそ…
僕のようなのうてんきな人間が鬱のことを書く柄でもないのだけれど。 いまや世界中の人間が鬱状態だ、ともいえるらしい。 鬱の人には魅力的な人が多い。だから、鬱の人にも届く言葉を紡ぎたいという思いがあってこんなものを試みに書いている、というわけで…
僕が生きることにあまり自信がないのは、生きることを一所懸命にしないタイプの人間だからだ。 たいていのことは「どうでもいい」と思って、面倒くさくなってしまうからだ。 しかし世の中は、こういって僕を強迫してくる。生きることはかけがえのない大切な…
内田先生が、例によってまた、武道の心得をとくとくと語っておられた。 武道で肝要なのはミラーニューロンのはたらきであるのだとか。 ミラーニューロンのはたらきとは、たとえば赤ちゃんがお母さんのすることをまねるときの脳のはたらきだといわれている。 …
僕はここで、鬱病の処方箋を提出しようとしているのではないし、そんな能力ももちろんない。 ただ、この心的現象の基礎的なところを考えたかっただけだ。 あるブログで、「鬱病とは環境である」という記事と出会い、「ああそのとおりだ」と感心してしまった…
今朝、テレビを見ていて、ちょっとむかつくことがあった。 民主党の代表選挙のことで、「ミタゾノ」とかなんとかというそのテレビ局の解説委員かなんからしいコメンテーターが、「相手に対する批判とか、ネガティブキャンペーンみたいなことは不毛だからやめ…