2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧
1 「揺らぎ」とは「試行錯誤」であり「漂泊」のこと。「正しい」という答えを持たないこと。「これは違う」と認識してゆくこと。おそらくそこに人間の脳のはたらきの根源のかたちがある。人類史の知性や感性は、「これは違う」という認識を繰り返しながら進…
1 人の知能(知性や感性)は、正解や美を目指してはたらいているのではない。「これは違う」と判断する能力にあり、学者や芸術家は、最後に残った「違うとは言い切れないもの」をとりあえず正解なり美ということにしているだけなのです。だからこそ科学の歴…
1 人は、人間性の自然(無意識)において、生きられない状態を生きようとする衝動を持っている。生きられない、すなわち生きてあることを許されていない存在になろうとする。わからない状態に身を置いて「何、なぜ?」と問う。小さな子供が、何度も転びなが…
1 人類拡散の波は、およそ50万年前に氷河期の北ヨーロッパにたどり着いた。ネアンデルタール人の歴史はここからはじまっている。 ネアンデルタール人の遺伝子とアフリカ中央部のホモ・サピエンスのそれは50万年前に分岐したといわれています。つまりそ…
1 予定調和の世界を生きようとする自閉症スペクトラムに対する人間性の自然としての「漂泊」の心模様、このことをもう少し考えてみたいと思います。 人類史において、自閉症スペクトラムはいつから登場してきたのだろうか。 それはたぶん、氷河期明け1万年…
1 心模様としての旅=漂泊について考えています。 このことは「漂泊論」としてこれまでもさんざん考えてきたテーマだが、死ぬまで考え続けても解き明かせないのかもしれないし、人間存在の普遍的なかたちを問おうとするならどうしても避けて通れない。なん…
1 自閉症スペクトラムとかアスペルガー症候群などといっても、そのことの健常者と非健常者の線引きはとても難しい。誰にだってそうした自閉症的な一面はある。ただ、内田樹氏のようにその傾向を人間の本性のようにいわれると困る、それは違うんじゃないか、…
1 人類はかつて、ろくな文明を持たない原始人の身で氷河期の極北の地に住み着いていた。 住み着いたのはどんな人々だったかというと、彼らネアンデルタール人は、生きるのが上手な人々だったのではなく、生きにくさを生きようとするメンタリティを色濃く持…
1 正確にいうと、出産時に大量のオキシトシンが分泌される、ということらしい。 だったら、なおさらです。 オキシトシンは「身体の危機」において分泌される。そして「共生関係=一体感」からの解放として分泌される。それは、「共生関係=一体感」から解放…
1 人類拡散の旅、という。人類学者が考えるその旅とは、住みよい土地を求めて移住してゆくことであるらしい。 つまり「生きのびるための生存戦略」としての旅、ということだろうか。彼らは、生存戦略を持つことや発達していることが人間性の本質であると考…