2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ネアンデルタール人は絶滅したなんて、そんなことがあるはずないじゃないか。何度でも言う。ネアンデルタール人がそのままクロマニヨン人になっただけなのだ。 どこをどう考えても、ネアンデルタール人が絶滅したというような歴史の流れにはなっていない。 …

僕は人類学フリークではないし、ましてやヨーロッパ人でもない。だからネアンデルタール人のことにことさらこだわる必要はないともいえる。 ただ、人間ほんらいの自然というか普遍性のようなことが知りたいだけだ。その手掛かりとして、ネアンデルタールのこ…

共同体(国家)の起源を考えるとき、一般的には、家族が大きくなって親族という単位になりそれがどんどん膨らんで国家という大きな集団になっていった、というような説明がなされる。 しかしネアンデルタール=クロマニヨンは家族など持っていなかったし、人…

知能が文明を生み出したのではない。文明によって知能が生まれ育ってくるにすぎない。 人類社会に文明が生まれてきたのはそういう歴史のなりゆき(時代状況)があったからであって、知能によってではない。 たとえば猿の社会で育てられた人間の子供が、大人…

やっぱりこの記事を書いているかぎり、「集団的置換説」などというマンガみたいな説を当たり前のように信じこんでいるなんて、大学教授だろうと一般の人類学フリークだろうとアホばかりだ、ということは言い続けていかないといけないと思います。それくらい…

最近、人類発祥の地はアフリカではなくアジアである、という説を唱えている研究者がいるらしい。 真偽はともかく、いきなりこういうことをいわれると、はっとしてしまう。 僕などは、人類がアフリカで生まれたことは当たり前のように思って疑うことをしなか…

大きなスタジアムに集まってきて大観衆になるのは、スポーツにせよコンサートにせよ、ほとんど若者ばかりだ。 大人たちは、あまりそういうところには来ない。 60年代の安保闘争のころは、休日の新宿西口地下広場にいつもたくさんの若者が集まってきては、…

閑話休題

村上春樹氏が「日本は核にノーと言い続けるべきだった」と言っておられるらしい。 そうだろうか。 原発にノーといえばそれですむのか。 日本が全廃したって、新興国はこれからいくらでもつくり続けるだろう。 人間は、核を知ってしまった。もう、あと戻りな…

人間の社会は、チンパンジーの社会をそのまま延長したものではない。直立二足歩行、すなわち二本の足で立ち上がることによって、群れの性格は決定的に変化した。それまでの優位性を争う緊張関係の上に成り立っていた群れが、融和的な関係に変わった……と書く…

人間が限度を超えて密集した群れをつくる習性を持っているのは、二本の足で立っている存在だからだ。 ひとまずそういうことだが、そのことのメリットをイメージしてそれを得ようとしたからではない。生き物の根源に、そんな「今ここ」で持っている能力以上の…

ちょっとだけ余計なことをいわせてください。 僕は政治のことなんか何も知らないし興味もないのだけれど、どいつもこいつも寄ってたかってこの国の総理大臣にけちをつけていい気になっていやがる。 内田樹先生をはじめとするインテリ連中もマスコミも、そし…

イザベル・アジャー二というフランスの女優がいる。今はもうとうに50歳を過ぎているはずだが、昔はこの世のものとは思えないくらいきれいだった。きっと、フランス女優の歴史に残るのだろう。 カトリーヌ・ドヌーヴとかイングリッド・バーグマンとかグレー…

ネアンデルタールは「優秀な子孫を残すため」というような動機でセックスをしていたのではない。 彼らは、そんな未来のことは眼中にないほど「今ここ」を生きることに切実だった。 そして彼らが集団を維持するためのコンセプトは、強いものが生き残るという…