2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧
1 人類史における歌や踊りは、いつからはじまったのだろうか。 それは、言葉の起源と同じくらいよくわからない問題にちがいない。 では、言葉の起源と歌や踊りの起源とどちらが先だろうか。どちらも人が人であることの固有の生態のように思えるが、これも、…
1 人類はなぜ「処女(思春期の少女)の舞」に感動するのだろうか。 思春期の少女ならではの独特の姿(=たたずまい)があり、それはとうぜん身のこなしにもあらわれる。何かよくわからないが、まあそういうことなのだ。世界中にその時期の少女の舞を尊重す…
1 中国には「老師」という言葉があり、日本列島の能では「翁」は神の化身であるという考え方もあり、老人は若者や子供よりも人間として優れた存在であるというようなことをいいたがる人もよくいるわけだが、その一方で日本列島の民衆文化においては「老いて…
1 そりゃあ、欧米人の思考や行動ががどんなにえげつないかということは、彼らの国家外交の権謀術数のあれこれで、われわれは明治維新の不平等通商条約以来現在までいやというほど思い知らされている。 彼らにとって裏の裏の二枚舌三枚舌なんか当たり前のこ…
1 縄文時代の文化習俗は、女の知性や感性がリードして成り立っていた。 死を怖れない文化は、女がリードする社会でなければ育たない。 一般的には男よりも女のほうが死を怖れない存在だということは、誰しも認めるところだろう。 人類の歴史は、「いつ死ん…
1 西部邁という人は、現在の右翼というか保守の論壇においては結構人気があるのだろうが、その一方で、上から目線で大衆をなじることばかりしているから不愉快だ、というような評価もあるらしい。何様だ、ということだろうか。この人もまあ、自分を見せびら…
1 縄文時代は、女がリードする社会であり文化だった。 また、広い平地のほとんどは湿原であったために、山の文化でもあった。 山間地には多くの女子供だけの小集落が点在し、男たちは小集団で山道を歩きながらその集落を訪ね廻る旅をしていた。 四国巡礼の…
1 生きてあることのかなしみを知っているものこそ、より深く豊かにときめいてゆくことができる。したがって、そういう真に人間的な知性や感性としての心の動きは、訳知り顔の凡庸で通俗的な大人なんかよりも女子供のほうがずっと深く豊かにそなえている。 …
1 神道の本質や日本列島の伝統的な精神風土を語るのに三島由紀夫や折口信夫のいうことを引き合いに出されても困る。彼らは一種の天才かもしれないが、ほとんど信用できない。 この二人には、知識に対するものすごい収集癖があった。彼らの思想や美意識それ…
1 たとえば、彼の信奉者には申し訳ないけど、三島由紀夫のこういう言い方は、個人的にはほんとうにむかむかする。腹の底からむかむかする。あんな頭でっかちな自意識過剰の人間に「日本的な精神とは何か」という問題を語られたくはない、と思ったりする。 …