2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

まあ行きがかり上、この問題にひとまずの決着をつけてしまいたいわけですよ。 ここでいう「サークル」は、「チーム」と言い換えてもよい。家族であろうと見ず知らずの集まりだろうと、プレゼンテーション(伝達)し合う「ネットワーク」の関係ではなく、たが…

アフリカのホモ・サピエンスの「ネットワーク」社会に対するヨーロッパのネアンデルタールの「サークル」社会、これは現代社会の問題でもある。 ネアンデルタール人のことを語っても、僕はいつだって「現在=今ここ」を意識している。 ネアンデルタール人は…

東浩紀氏の批評・思想の核心は、「ネットワークと郊外型社会と消費文化の基本的な肯定」にあるのだとか。 現在のこの国最先端の批評・思想家らしい人が、こんなカビの生えそうな概念をずらりと並べて悦に入っているのだとしたら、なんだか笑ってしまう。 ネ…

「ネットワーク」よりも「サークル」、ひとまずそう言っておくことにしよう。 「ネットワーク」の関係が新しい時代を切り拓くものだとは、僕はぜんぜん思わない。 「ネットワーク」を信奉することなんか、すでに限界が見えてきている。それはもう誰もが薄々…

人間の自然は、未来をイメージすることではない。それは、現代人のたんなる制度的な観念にすぎない。人間の自然、すなわち人間性の基礎は、あくまで「今ここ」に憑依してゆくことにある。 閉じてゆく「今ここ」の関係を持っていなければ、ネットワークだって…

アフリカの未開人はサバンナで自然そのものの暮らしをしている、と考えるのは正確ではない。彼らは、自然と調和などしていない。 サバンナの暮らしほど不自然な暮らしもないのである。だから現在でも、アフリカ系の人たちは、音楽では不自然で複雑なリズムや…

ネアンデルタール人の社会は、恋心=セックスアピールの文化を持っていたから、大きな集団をつくってゆくことができた。つくろうとしたのではない、自然に大きな集団になっていったのだ。 ネアンデルタールと同じころのアフリカのホモ・サピエンスは、大きな…

いろんな問題が錯綜して、このブログの書きざまもあっちに行ったりこっちに行ったりして読みづらいだろうが、どうか堪忍していただきたい。 まったく、この社会の常識は気に入らないことだらけだ。われわれはこんな愚痴を、共同体(国家)の発生以来何千年も…

ネアンデルタール=クロマニヨンが大きな集団を形成するようになっていったことの基礎には、おそらく「恋(=セックスアピール)」の文化が生まれ育っていったことがあるのだろう。 こういうことを、一般的には、「食糧生産」や「生き延びるため」などという…

まあ僕は、この社会のいろんな常識や通念が気にくわないですよ。 そんなの嘘だ、と言いたくて、このブログを書いているのかもしれない。 しかし、世間の壁は厚い。こんなこと言っても誰もうなずいてくれないだろうな、という思いはいつもある。だから、書き…

ネアンデルタールの社会においては、怪我をしたり疲労困憊していることこそ、もっとも豊かなセックスアピールだった。 だから彼らは、怪我をすることをいとわなかった。人類のセックスアピールの文化は、ここからはじまっている。 三島由紀夫の「金閣寺」と…

セックスアピールは、「空間性」である。「物性」ではない。 たとえば、グラマーな女にセックスアピールを感じるといっても、それはたんなる「立体画像=空間」であって、その触った感触をリアルにイメージできているわけではない。だからこそ触りたくなるし…

極寒の地で暮らしていたネアンデルタールは、おそらく、いつも抱きしめ合うということをしていた。恋心が発生するよりも先にその行為が日常化していたはずだ。 まずはじめは、恋心で抱きしめ合っていたのではない。寒かったからであり、意識が身体の物性に貼…

おそらく、人間的な正面から抱きしめ合うという行為は、ネアンデルタールとその祖先たちのところから本格化してきた。 人類の体毛が抜け落ちたのは、人類の700万年の歴史から見ると、つい最近のことらしい。現在のすべての人間の肌がつるっとしているので…

人は、どうして地震を怖がるのだろう。 そのときわれわれは、津波が襲ってくるとかビルが倒れるとか、そういうことをリアルに想像しているわけではない。意識は根源において、未来を予測しない。 ただもう「今ここ」の地面が揺れることそれ自体が怖いのだ。…

5万年前の人類の世界において、集団性は、北ヨーロッパのネアンデルタール人がもっとも進んでいた。 それは、もっともたくさん人が死んでゆく社会だったからだ。とくに、その極寒の環境のために、乳幼児の死亡率はきわめて高かった。発掘されるネアンデルタ…

他人と一緒に暮らすなんて、鬱陶しいことだ。人間ほどそのことを鬱陶しがる生き物もいないというのに、なぜか「家」という単位をつくって閉じてゆくということまでしている。 それは、「一緒にいる」ことによろこびを見出してゆく存在だからだというわけでは…

ネアンデルタール人は、早く成長するがそのぶん寿命も短いという体質だった。子供は、早く成長しなければ、その極寒の環境の下では生き残ることができない。彼らの平均寿命は30数年で、生まれた子供の半数以上は大人になる前に死んでいった。 しかも彼らは…