2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧
1 男と女とどちらが賢いかといえば、これはもう圧倒的に女ですよ。 男なんか、かんたんに女にだまされる。 生き物の自然においてオスはメスに寄ってゆく存在だから、だまされてしまうようになっているのです。だまされても寄ってゆきたいのです。 それを考…
1 ここではとりあえず「いい女や幸せになるために努力をしなさい」という、今どきの妙な女性論に対する批判を中心に書いていきたいと思っています。そんな努力をするエネルギーがあるのなら、熱中できる何かを見つけてそこに向ければいいだけでしょう。 言…
1 女は、自分が女であることを忘れたがっている。 怒っていようと、笑っていようと、泣いてかなしんでいようと、ぼんやりしていようと、女は、そうやって自分が女であることを忘れてゆくのだろうし、忘れているときに輝いている。 女を意識して女を見せつけ…
1 ブスだろうと野暮ったかろうと若ければ勝ちさ、ということはあると思います。人間はそれほどに「若い」ということに対する思い入れを持っている。年をとればとるほどその思いは深くなる。 もちろん若い人にとっては若いということなど鬱陶しいだけだった…
1 女性論を書いてみます。 べつに女のことをよく知っているわけでもありませんが、僕は女が好きだし、その範疇で男と女の関係について考えてみたいと思っています。 男の目から見た女の品性と輝きというのはどんなところにあるのだろうということは、いつも…
1 ここまでネアンデルタール人と縄文人の生態の共通性を考えながらひとまず日本文化論にたどり着こうと試みてきたわけだが、どちらも「山の中(非日常)に入ってゆく」というコンセプトのメンタリティを持っている、ということが結論になるのかもしれない。…
1 もうひとつ気になるのは、日本人の死生観である。こちらは宿題がまだいっぱい残っていて、まとめられそうにないが、とにかく書いておくことにする。 戦後の日本人が歴史意識を失ったということは、死生観をちゃんともてなくなったということであり、それ…
1 このテーマもそろそろ終わりで、「戦後」という時代についての考察をまとめておきたい。 この70年間は、やはり日本史においてかなり特異な時代であり、日本人が日本人としての歴史意識を失っていった時代だった。 この間、未曾有の経済繁栄を謳歌した時…
1 海を眺めていると、感情が鎮まり安定してくる。 山の中に入ってゆくと、感覚が研ぎ澄まされてくる。 どちらにしてもそこは日常とは別の「非日常」の空間である。 人間は、「非日常」の空間に入ってゆくようにして旅に出る。 「ときめく」とは、意識が「非…
1 ネアンデルタール人の「絆」の意識は淡かった。 この意識は、共同体の制度性によってつくられる。 人類が「絆」の意識を強くしていったのは文明の発生以後のことで、それによって共同体として結束してゆき、結束の外を排除するというかたちで戦争が生まれ…
1 今どきの団塊世代の知識人は、よくこんな言い方をする。 「私たちの若いころと比べてこのごろの若い人は気の毒だ」 自分たちの青春時代は充実していた、という。 しかしそんなことは彼らが勝手にそう思っているだけで、彼等のいう「充実」が本当の充実か…
1 日本人は、悪霊や妖怪変化が好きだ。 水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」からはじまって、現在の多くのマンガやアニメも悪霊や妖怪変化をモチーフにしている。 それらは、この世界の混沌を象徴する存在である。この世界の混沌を意識すれば、心は「非日常」に…
1 原初の人類拡散は、広いところに出てゆくムーブメントだったのではない。誰もが知らないものどうしの集まってきている空間に「もぐりこんでゆく」ことによって、そこに新しい集団が生まれていった。 知っているものどうしの集団なら、何も「もぐりこんで…
1 日本人と神道。 日本列島のいたるところに鎮守の森がある。 それでも日本人はしかし、神道の教義がどうとかこうとかということにはあまり興味がない。 日本人のほとんどは、神道の教義など何も知らない。もっとも日本的な宗教であるはずなのに、キリスト…
1 「山の中に入ってゆく」ことは、「気づく」とか「発見する」ということと同じ心の動きをもたらす。人類の知性や感性の発達の歴史は、「発見」するという体験の歴史でもある。 人の心は、根源において「山の中に入ってゆく」という体験に惹かれている。そ…