2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
1 この世の中は、神との関係を生きる人と、神に見捨てられている人の、二種類の人間がいる。 日本人は、神に見捨てられた民族であるらしい。 だから、宗教心が薄い。 多くの歴史家は、古代以前はとうぜんのように「原始宗教=呪術」で社会をいとなんでいた…
1 なんのかのといっても人類は、文明発祥以来、ずっと「神」に支配されて歴史を歩んできた。 神を信じようと信じまいと、人類はもう神という概念を持ってしまったのであり、その概念の上にこの人類の世界が動いている。あなたがお金を欲しがるのも出世がし…
1 なんのかのといって人類は、文明発祥以来、ずっと「神」に支配されて歴史を歩んできた。 神を信じようと信じまいと、人類はもう神という概念を持ってしまったのであり、その概念の上にこの人類の世界が動いている。あなたがお金を欲しがるのも出世がした…
1 日本列島の文化の伝統は「性善説」であり、古代以前に善悪の概念はなかった。このことは古事記から類推できる。そこでは、善も悪もない混沌とした世界が語られている。ヤマトタケルもスサノヲも、平然と殺しをはたらく。それでも彼らは神であり、神社の祭…
1 人と人の関係の基礎は、家族とか親族とかというのではなく、見ず知らずのものどうしの関係にある。だから人類はこんなにも大きな集団をつくることができているわけで、家族や親族がふくらんでいって村や町や都市や国家になっていったのではない。どこから…
1 この国に天皇が存在するということを、どのように考えたらいいのだろう。 僕はべつに右翼ではないが、それはもう歴史の事実なのだから、今さら否定することはできない。 左翼の人たちは、天皇の戦争責任をいう。 天皇に戦争責任があるということは、戦争…
1 言葉の「意味」といっても、あらかじめ決められたこの社会の約束事にすぎない。 それに対して言葉に込められた「感情」は、聞く人が汲み取らないといけない。ただ「ばか」といっても、いろんな意味(ニュアンス)がある。 日本語(やまとことば)は、「意…
1 日本人は集団主義か否か、というような議論があるらしいが、そんなことをいってもしょうがない。人は生まれながらにして「集団」とのかかわりに置かれているわけで、それが集団の言語を習得するということだし、エゴイズムやミーイズムが強い自意識過剰の…
1 日本人が「神聖なもの」をどのようにイメージしてきたかということ、その「異次元性」に対する想いはけっして宗教の問題ではなく、人間性の普遍としての実存感覚の問題なのだ。 R・ドーキンスはこの社会で共有されている「心」のことを「ミーム」と呼んだ…
1 奈良盆地最初の「箸墓」という弥生時代晩期の巨大前方後円墳は、「モモソヒメ」という女の皇族のもので、天皇のものではない。これが、何を意味するのか? そのころもちろん天皇という言葉はなかったが、最初に祀り上げられていた天皇のような存在は女だ…
1 オリンピックなんてくだらないといっても、人の世に「祭り」はとても大切で、人類はけっしてそれを手放さないだろう。そのイベントの本質は「神聖なもの」を祀り上げることにあり、選手たちの人間離れした体力や技術を、われわれは心のどこかで、それはそ…
1 日本列島の文化の伝統は処女性にある。古代以前の奈良盆地の人々の「祭り」は、処女の「異次元性」を「神聖なもの」として祀り上げてゆくことによって盛り上がっていった。そこから「巫女」が生まれ、「巫女」がやがて「天皇」という存在として祀り上げら…
1 古代以前の日本列島の女はすべて、生涯を独身で過ごした。「ツマドイ婚」だから、男は家を持たない衛星のような存在だった。その代わり、何人もの女の家に尋ねてゆくことができた。そんな習俗の延長として、後世には、天皇家の娘や巫女などの一部の選ばれ…
1 「神道と天皇」を再開します。 初音ミクは「舞姫」でもあるということ、これも日本列島の伝統を考える上で、とても大切な問題であるはずです。 初音ミクをはじめとするアイドルの踊りの手の動きは、もちろん一流のダンスの振付師が考えているのだろうが、…