2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ひとまずこれで、しばらく中断します。 これは、中断することとは直接関係ないことなのだが、このところずっとしつこい嫌がらせのコメントが続いています。それだけならまあ我慢するしかないのだが、どうやらパソコン内の情報を盗まれ、おまけに住んでいる街…
なんかこの終わり方では気持ち悪いので、枕詞論のまとめを最後に入れておきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 青い空を見上げながら、枕詞のことを考えた。 いまどきの愚劣なこじつけの解釈に閉じ込められてしまった「あおによし」とい…
パソコンが壊れてしまったので、しばらく休業します。 これはネットカフェで書いています。 パソコンだけでなく、いろいろ崩壊の危機に瀕していることがあって、心がけを改めないといけなくなりました。 あれやこれや、わっと押し寄せてきた、というか。 何…
<はじめに> 御訪問、ありがとうございます。 僕は、ふつうに社会人生活をしていれば、定年を迎えてひと仕事すませた気分になれるような年まで生きてきてしまいました。それなのに、どこをどう間違ったのか、自他ともに人並みと認められるような生活とは、…
1 現代人がいちばん「たま=霊魂」という連想をしやすいのが、「たまきはる」という枕詞である。 「たまきはる」とは、「きはる心」ということ。「たま」はべつにつけなくても「きはる」だけでそれを表しているのだが、ひとまず枕詞の「姿」を整えるために…
1 今や、古代以前の人々の暮らしをアニミズム(霊魂信仰)で語るのは世界中の通説になっている。この倒錯した合意の壁は厚い。 とくに欧米などのキリスト教圏の人々は、人間の歴史を信仰の歴史に回収して考えたがる傾向がある。 だが、そういうことではない…
1 起源としての枕詞は、「感慨の表出」の言葉である。 「たまかづら」という枕詞は、蔦などのつる草のことだとか、あるいは玉をつないだ髪飾りだともいわれている。しかしそれらの名称は、おそらくこの枕詞にちなんであとからつけられたのであって、枕詞よ…
1 吉本隆明氏の『初期歌謡論』における次の文章は、僕にとってはとても気味悪い文章である。 これは、彼の個性だろうか。それともこれが、一般的に合意されている歴史認識なのだろうか。 なぜ<歌>は直裁に<心>の表現で始まり<心>の表現で終るところに…
1 この枕詞論は、こんなにも書き続けるつもりはなかった。 最初は、ちょっとした気分転換として、「あおによし」はいままでいわれているような姿の枕詞ではないのだということ、それだけをいうつもりだった。 しかし、調べてみると、世の研究者はほんとにい…
1 枕詞の語源は、「感慨の表出」にある。やまとことばは、そのように生まれ育ってきた。そして古代人は、それをちゃんとわきまえながら枕詞を使っていた。。 「ぬばたまの」という枕詞も、万葉集にはたくさん出てくる。辞典には「ヒオウギの実」のことだと…
1 このシリーズのこのあとはもう、ぐだぐだと「霊魂」の問題が続きます。われながらしつこいなあと思うのだけれど、どうしても気になる。もともと霊魂などというものを深く考える人間でもなかったのに、気になってしょうがない。もちろん、霊魂という問題意…
<はじめに> 御訪問、ありがとうございます。 僕は、ふつうに社会人生活をしていれば、定年を迎えてひと仕事すませた気分になれるような年まで生きてきてしまいました。それなのに、どこをどう間違ったのか、自他ともに人並みと認められるような生活とは、…
<はじめに> 御訪問、ありがとうございます。 僕は、ふつうに社会人生活をしていれば、定年を迎えてひと仕事すませた気分になれるような年まで生きてきてしまいました。それなのに、どこをどう間違ったのか、自他ともに人並みと認められるような生活とは、…
1 枕詞の問題を考えるとき、現代の研究者たちは、折口信夫の影響が強すぎるのではないかと思える。 折口信夫を無視して枕詞の問題は考えられない、と思っているらしい。 あんないい加減で百害あって一利なしの言説をありがたがっているなんて、ほんとに愚か…
1 枕詞にいちばん多く使われているのは「たま」という言葉だろう。 古代以前の人々はこの言葉をとても多種多彩に使っていて、もっともなじみ深い言葉のひとつだったらしい。 「たまかつま」「たまかづら」「たまきはる」「たまくしげ」「たまくしろ」「たま…
1 誰にだって「人間とは何か?」という問いはある。そこに立って考えれば、既成の枕詞に対する通説など信用できないものばかりだ。 古代以前の枕詞は、ひとつの具体的な意味ではなく、その言葉の音声がまとう感慨のニュアンスを人々が感じてゆくことの上に…