2014-07-01から1日間の記事一覧

宇治十帖・源氏物語の男と女7

1 平安時代の宮廷の女たちの心は、深く「もののけ」の気配に追いつめらていた。彼女らは、そこから解き放たれてゆく心の作法として「もののあはれ」という美意識をはぐくんでいった。そしてそれは、人の心の根源的なはたらきでもあり、そうやって原初の人類…